
不満の残る降格争い
降格争いを演じているフルハムを2−0と完封し降格ゾーンから安全圏へと確実に歩み寄った。この勝利は非常に大きいものだった。
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得点という形でチームを引っ張るヴィドゥカ。
ストライカーとしての意識が戻ったようだ。
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この時期のフットボールリーグの醍醐味の一つは優勝争いとともに行われる降格争いだろう。その中でもプレミアシップでの降格争いは毎年素晴らしい戦いとドラマを見せてくれて、時には感動を与えてくれていた。今までは当事者ではなかったが…。
しかし、残念ながらこの試合こそ降格争いの大事な試合であるにも関わらず、あまりその激しさを感じることは出来なかった。リーズとしては勝利を挙げているから良いのだが…。
試合評へ
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攻撃の基点はやはりこの人から。ドリブルにキレが戻ってきた? |
相手はこの試合で勝てばポイントで並ぶフルハム。それと同時に大きく安全圏へと近づくことが出来るだけに、リーズのモチベーションは高かった。
それは試合の結果にも表れているだろう。開始3分でギャリー・ケリーのコーナーキックからヴィドゥカが決め、その後もチャンスの数では攻撃の組み立てのままならないフルハムを圧倒していた。
事実、フルハムのチーム状態も決して良くない状態で、監督のジャン・ティガナはシーズン終了を待たずにチームを離れ、数名の選手が怪我の為にチームに加わることが出来ていない。監督の交代はチームに刺激を与えるか、混乱をもたらすかのどちらかであり、カリスマ的存在であったティガナを失ったフルハムは明らかに後者の道を進んでいるようだった。
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リーズ
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フルハム
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| 支配率 % |
53%
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47%
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| ゴール |
2
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0
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| 枠内シュ−ト |
3
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0
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| 枠外シュート |
13
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6
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ブロックされた
シュート
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3
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3
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| コーナー |
8
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4
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| ファウル |
18
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20
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| オフサイド |
5
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1
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| イエローカード |
0
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2
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| レッドカード |
0
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0
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ところで、試合の中で、リーズはフルハムの倍近いシュートを放っている。枠の中に飛んだシュートが3本の中で2ゴールを決めているところは素晴らしいように見えるが、実際に放ったシュートが19本なのだからそれで2ゴールというのは情けない。ウィルコックスのボレー、スミスのシュート、キューウェルの振り向きながらのシュートなど、枠を外したとは言え、惜しいシュートも何本かあった。しかし、大勝したチャールトン戦ではゴールはほとんど枠を捉えており、実際ゴールへと繋がっていた。その差が残りの試合、そして、来シーズンに結果として出てくるのではないかと心配してしまう。惜しいシュートでは得点はカウントされない。どんなに泥臭くてもゴールはゴールである。
さて、一点を奪ったリーズは、なおも攻勢に出てフルハムを攻めたてる。攻撃の形は作れなくとも、なぜかシュートまで行ってしまう。一方のフルハムは初先発のエルヴィス・ハモンドが空回りし、また、右サイドの稲本も攻撃に絡むことが出来ずに全く攻撃の手だてがない。
そう言えば前半で退いた稲本選手。意識が攻撃に向きすぎてか全く存在感を感じることが出来なかった。参考までに新聞での評価は4。残念ながら全くそのとおりだったと思う。本来の持ち味であるディフェンスは影を潜め、キーパーからのキックはほとんど稲本を目掛けて飛んでくるにも関わらず、ハートに競り負けていた。本来のポジションで前を向いてプレーできないことで制限されているのだろうが、それでももっと積極的に右サイドにこだわらずに前線からプレスをかけて、動き回る姿が見たかった。トップ下で起用された時の前線からのプレスというのはなかなか機能していた感があっただけに残念だった。
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中盤でケリーと共にバランスをとって試合をコントロールしたバッケはチームにとって欠く事の出来ない存在だ。
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後半開始4分にキューウェルのドリブルから一対一となり、放ったシュートはキーパーに弾き返されたがそれをヴィドゥカが力強く蹴り囲んだ。
しかし、それ以外には大きな動きはなかった。
フルハム側にも勝利への意欲が感じられず、本当にこれが残留をかけて戦っているチームの試合かと思うほどに、戦う意志が感じられなかった。
2シーズン前にやはり降格争いをしていたブラッドフォードに降格のライバルであるダービー・カウンティとの試合を見に出かけたことがある。降格争いをする両チームだけあって、試合の内容は決して誉められるものでもなく、ミスも多く、技術だけではJリーグも負けてないと感じたほどだった。しかし、決定的に違ったのが彼等の勝利への意欲である。両チーム共に勝利をもぎ取る為にミスをした後もボールを必死で追いかけ、足を止めることなく90分を戦い抜き、ホームで敗れた選手たちにもサポーターから温かい声援が飛んでいたのが非常に印象深く、忘れることの出来ない試合となった。
果たしてリーズ対フルハムの試合ではどうだったのか。フルハムサイドはもちろん、リーズ側からもその絶対的な勝利への気迫と言うものが感じ取ることが出来なかった。
いない選手のことを取り上げるのもなんだが、リオ、ボウヤー、ロビー・キーンなど、最後まであきらめずに戦う、気合の入った選手が多かった。
今のメンバーの中ではどうか。ラデベは常に声を出し、チームを引っ張っているが、怪我の為に出場が出来ていない。ヴィドゥカ、キューウェル、マテオらは黙して結果を出すタイプの選手である。
ここで期待しているのがスミスやミルズといった“活きのいい”選手たちなのだが、最近は少し元気がないような気がする。彼等にもっともっと期待をしたい。勢いをもって引っ張る選手たちが今のリーズには必要なのだ。もちろん、選手だけ出なく、監督にも期待したいのだが…。
勝利を得ただけでは満足したくない。いい内容を持って勝利を収めて、そして、次のシーズンに繋げて欲しい。“リーズらしさ”を早く取り戻して欲しいものである。