
─’02〜’03シーズン 第3戦─
LEEDS
Utd vs SUNDERLAND
;8/28 at ELLAND
ROAD
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テリーの叫びは最後まで届かなかった
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試合から早2日が経ち、"現地ならではの観戦記"の意味がとらわれそうな感はあるが、敗戦を喫したその日に、感情の赴くままに観戦記を書きなぐってしまっては、本当の意味での真意を伝えることができない。1日、2日と時間を空けて冷静に試合を振り返って、書くべきではないかという、苦情の選択を強いられての観戦記を今日皆さんにお届けします。(なかなかの言い訳でしょ!?)
ということで、0−1で敗戦を喫した第3節なのだが、私はこの試合に2つの顔のリーズ・ユナイテッドを見ることができた。日本のファンの方々など、この試合を含め、第1節、第2節と、実際に見ていない人たちは、この対サンダーランド戦の敗戦をかなり"ショック"として受けていると思うが、私は少し違う。なぜなら、これは"起こるべくして起こった結果"だと思うからである。
サンダーランド戦、特に前半は本当にリーズ・ユナイテッドとは思えない、ひどいサッカーを披露したのだが、結果的に大勝した1節、2節とも実は何ら変わらない試合をしていたのである。
じゃ、何で1節、2節は大勝して、今回はダメだったの?、と言う声が聞こえてきそうだが、それは無責任のようだけど、"たまたま勝ってた"という言い方しかできない。実際、第1節のMAN・City戦も。第2節のWEST・Browich戦も、リーズのやりたいサッカーは見ることができなかった。(まぁ、この場合の僕が言うリーズのサッカーというのは、あの強かった時のサッカーと比べてしまっているという感は否めないのだけど…。)
その原因は、今シーズンから採用している、4−3−3というフォーメーションがまだしっくりきていないとか、選手の調子が上がってないとか、怪我人が多いとか、あの男が去ってしまったからとか、多分色々な要素はあると思うのだが、とにかく1節から第3節の前半までのサッカーは、本当にひどかった。とにかく相手を崩せない、攻撃の形が見えない、不慣れなフォーメーション(?;開幕前からこのフォーメーションを練習してたのだから不慣れというのは少し変かもしれないが…)のせいで、守りのバランスが悪い、特にカウンターを食らった時の守備体制の入り方が確立されていない。
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新監督のもと、中盤の中央を任されるようになった、バッケだが、今のところいい活躍はできてない |
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今3節、対サンダーランド戦では、前半戦はミスの連続、特に、今シーズンから中盤の真中に入った、バッケからのパスはことごとくカットされまくり。しかし、これは彼一人の問題ではなくて、周りの問題でもある。今シーズンの4−3−3のフォーメーションでは攻撃に入る時、遅攻の場合、一度彼にボールを預けるというのが約束になってるみたいだが、その時彼からボールを受ける選手が全く見当たらないのである。
それで困ってどうにかボールをキープしようとしている間に、相手にプレッシャーをかけられてボールを奪われてしまう。または展開できずに結局DFに戻すしかできないという状況が多い。このポジションがダクールなら、まだキープしながら、時には個人技で前線にボールを運ぶということができるのかもしれないが…。バッケがボールをキープしている時、3トップ気味に入った、ビドゥカ、キューエル、スミスが邪魔し合い、スペースが無い。
昨シーズンまでだと、その時サイドに開くはずだったのはキューエルなのだが、今シーズンから彼はその時サイドにはいない。バッケ、ボイヤー、バーンビーはタイトな位置関係で、3ボランチ気味に入っているので、右MFのボイヤー、左MFバーンビーもサイドにはいない。
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中盤で獅子奮迅の活躍のボイヤーだが、バッケ同様、
バランスの悪さに苦労している
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左サイドのイアン・ハートのポジショニングは相変わらず深く、なかなか攻撃の基点のなる位置でのボールの呼び込みができない。たまに流れの中で、左右に開いていた選手がいたとしても、それはバーンビーであり、ミルズ。個人技での攻撃の起点となる選手ではないため、結局サポートを待つかたちになり、後ろにボールを回して、上記した展開の繰り返し。これが今3節までに見られた、リーズの一つ目の顔である。
"このまま今シーズンはこのフォーメーションで行くのなら、これは少し、いやかなり考えものじゃなぁ…"
この試合のハーフタイム、そう思ってた私だが、後半早々のサンダーランドの得点のおかげで、私は"2つ目のリーズの顔"を見ることができた。悪い流れを払拭するべく、その得点の後、すぐにテリー・ベナブルスは、ダクールとロビー・キーンを投入したのである。
フォーメーションは4−4−2。右サイドMFはスミス、左はキューエルをサイドに開かせて、中央MFはボイヤーと、ダクール。これを機にリーズの猛攻が始まる。全体的なボール支配率はもちろん、中盤でのダクールの球捌きが、サイドに大きく開いたキューエルとスミスのおかげで冴えわたり、時には自分で中央からビドゥカ、キーンを使いながら"崩し"を試みる。ボイヤーの"大きな飛び出し"もあり、キーンの"切れ"のいい動きも見ることができた。
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スーパーサブと呼べば、本人は不服かもしれないが、
彼が投入されると流れは一気に変わる
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試合は負けた。負けてはいけない相手に負けた。悔しい。しかし、実は私はこの試合が今シーズンのリーズの試合の中で一番好きだ。そこに我々の見たいサッカーがあったから。
あの"どんな強い、ビッグチーム相手にも物怖じしないサッカー"、これがリーズのサッカーである。
もちろん、監督の考えは違うかも知れない。"負けないサッカー"、"安定したサッカー"を、自分が信じたフォーメーションで戦い、それを目指すのは当然である。しかし、ファンは"ある程度のサクセス"と同時に、サッカーに、"エンターテインメント"、"痛快さ"を求めるものである。そこに、新たなものへチームが挑戦していることは分かっていても、それはそれとして、まず目の前の“何か”を求める。
サンダーランド戦の敗戦は痛い。しかし私はこの試合の中で、この敗戦の中で、"一筋の光明"を見ることができた。
"リーズのサッカーは死なず!"
もし我々が、この試合で失った3ポイントに匹敵する何かを得たのならば、これはいい勉強代である。
新たな戦術が機能しなく、面白くなかった前半戦。
変り栄えはしないが、機能し、本当に面白かった後半戦。
サポーターが望むものは果たしてどっちか?
それは、ハーフタイムではブーイングだったサポーターの反応が、試合後には打って変わっての大きな拍手、これが全てを物語っていたかもしれない…。
今週末のリーズの試合。テリーの采配に注目だ。
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テリー。オレはお前を信じてる。
あの、’96の時のような感動を!
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