
─’02〜’03シーズン 第8戦─
LEEDS Utd vs ARSENAL
;9/28 at ELLAND
ROAD
IT’S
a NIGHTMARE・・・
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今のところ彼の新たな試みはことごとく失敗。果たしてここからの挽回はなるか!?
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完敗宣言・・・(涙)
我がリーズ・ユナイテッド、対マンチェスター戦で5年ぶりの勝利!!という書き出しだった2週間前が懐かしい・・・。
過去2シーズン、アーセナル戦では常に優位に試合を展開していたリーズ・ユナイテッド。彼らの無敗記録をストップするのは我々だと信じていたのだが・・・。
とにかく、ここまで、こてんぱんぱんにやられてしまっては何も言うことがない。試合後、この試合のショックが大きかったのだろうか、私も思わず風邪でダウン。。。
病床から送る我がリーズ・ユナイテッドへの私の魂の叫び。誰かチーム関係者読んでないかなぁ・・・。
≪試合評≫
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思い出したくもない試合の観戦記ほど嫌なものはない。いきなり個人的なことで申し訳ないけど、この試合の後、風邪をこじらせ発熱でダウン。ベットの中で考えてたことは、"なぜあそこまでボロボロにされてしまったのだろうか"という事ばかり。(実際考えたくもなかったが・・・。)
さてこの試合、ご覧になった方はもう既にご承知だと思うが、なんと1−4の大敗。現状のチーム状態を考えれば、さすがに難しい展開になることは予想されたが、それでも試合前の私の頭の中でのシュミレーションでは、あわよくば・・・、という結果でいつも終わっていた。"まぁ、勝って欲しいが最悪引き分けかな。"なんていう思いは開始9分の、ギャリー・ケリーの不用意なプレーから生まれたアーセナルのゴールで吹き飛んだ。
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試行錯誤の結果、結局4-4-2に逆戻り
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ここ2シーズンのリーズ・ユナイテッドの対アーセナル戦は、2勝1分け1敗。互角以上の戦いができた一番の要因は、リーズのその激しいまでの闘争心から繰り出される集中ディフェンス、つまりプレッシング・フットボールである。
アーセナルの武器はなんと言っても、その人間離れしたスピード。アンリ、ビルトールドを中心に、リュンベルク、アシュリー・コール、ビエラなどなど、どこからでも飛び出してくる、鉄砲玉のような縦へのスピードは自由にやらせれば、到底押さえようがない。
これを押さえる方法は一つ。昨シーズンまでリーズがアーセナル戦で見せていたやり方である。じっくりとディフェンスを固め、相手FW、特にアンリ、ビルトールドにスペースを与えず、スピードに乗らせない。中盤ではリーズの真骨頂である運動量溢れるプレッシングで、同じくスペースと考える時間を与えない。そしてボールを奪ったら素早いカウンターで一気にゴールを狙う。このやり方でリーズは昨シーズンまでのアーセナル戦を優位に進めてきたのである。
この展開を考えた場合、一番嫌なのは先制点を取られること。先制点を奪われれば、ある程度の時間帯を考えながら、どうしてもこちらから仕掛けていかなければいけなくなる。そうすれば、どうしてもボールを奪われた時アーセナルに十分な前線へのスペースを与えることになり、アーセナルの一番の武器であるスピードに乗った攻撃というものを同時に引き起こすことになるからである。どちらかと言えばカウンター的に勝機を見つけたいチームが、逆にカウンターを、しかもカウンターされては一番厄介なチームにされてしまうのだから、試合展開はいやが上にも苦しくなる。
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アーセナルの速さについていけない場面が多かった。
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1点目のシーン。何でもないプレーではあった。右サイドDFのギャリー・ケリーに入ったボールをプレスにきたアシュリー・コールに簡単に奪われ、アンリ、カヌーと繋がれ先制点。一番ボールを奪われてはいけない場所でのプレー。ケリーの大チョンボである。しかしこれは彼一人のミスというわけではない。実際ケリーがかなり深いポジションでボールをキープしている時のアーセナルのプレスの入り方、チーム全体のポジショニングのバランスは素晴らしかった。
これはこの試合を含め今シーズンのアーセナルの試合、全試合で言えることだが、非常にチーム全体のDFのバランスがいい。実際このゴールが生まれるシーンでも、ケリーがボールをキープして見方選手を捜しているシーン、楔(くさび)を入れるところも全て塞がれており、"これは前線に大きくクリアボール的に蹴るしかないかなぁ"と思ってた矢先だった。ボールをあんな位置で取られたことはケリーのミス(大ミス!)だが、これもアーセナルのバランスの良さ、そして前線からのチェック(フォアチェック)の賜物であるとしか言いようがない。
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| ビエラと新加入のジルベルト・シルバ。この二人にことごとく中盤を支配されてしまった。 |
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とにもかくにも先制点を取られたリーズ。さぁそれじゃ1点取り返そうか!といきたい所であったが、この試合の中盤は完全にアーセナル。ビエラを中心に新加入のジルベルト・シルバ、センタバックのシーガン、キャンベル。あまりにも強く高い壁が立ち塞がっているという感じで跳ね返されまくり。とにかく中盤のプレスの掛け合いでは完全にアーセナル。ボールをまずキープすらできないのだから攻撃に繋げようがない。
じゃ、どうすれば攻撃に繋がるのか?
答えは私の前回までの観戦記の中にある!サイドである。本当にどうして中央ばかりをこじ開けようとするのか・・・(怒)どうしてもっとサイドを使わないのか。選手がチームのやり方を無視しているのか、これがチームのやり方なのか?これがチームのやり方なら、首脳陣は全員、首である。まるでサイド攻撃を禁じられてるかのように中央に固執。これじゃ、戦車銃器に竹槍で突っ込んでいた何時(いつ)ぞやの何処かの国と同じである。果たして彼らは私の観戦記を読んでいるのか!?と言いたい気分だ。
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サイドアタッカーの申し子、キューエル。彼の復調がリーズのこれからの鍵となる
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もちろん、中央からの攻撃はあっていいし、流れの中で50:50のボールをゴール前に放り込むということも面白い。しかし、それにはサイドから攻撃するという、サッカーなら当然と言ってもいいやり方があった上でのものであると考えるべきである。サイド攻撃があるから手薄になった中央からの突破というものが活きてくるし、そこを相手がケアーしてくるから更にサイドが開き、サイド攻撃がやりやすくなる。サイド攻撃と中央からの崩しは表裏一体なのである。過去を振り返り始めたら終わりだが、少なくとも一昨シーズンまでのリーズにはバランスのいい攻撃が見られていたのである。
おそらく今のアーセナルの調子の良さを考えれば、どこのチームだって勝つのは難しいだろう。マンUだっててこずるだろう。しかし、相手はともかくとして、私の言いたいのは今シーズンのリーズのサッカーには目指すものが見えないのである。これは前回までの観戦記の中にも書いたが、チームが目指すサッカーというものがはっきりと確立されていなければ、短期的な調子の良さは発揮できても、長期的な強さ、チームの安定感というものは不可能になる。
サッカーのチーム作りを考える時、私は大きく分けて二つあると思う。それはチームの戦術がまずありきで、それにあった選手をその戦術にはめ込んでいくというやり方と、手持ちの選手の質と特徴にあわせてチームの戦術、試合のやり方を考え、その都度変えていくというやり方である。
今のリーズは・・・。そのどちらでもない。チームのやり方がはっきりしないし、はっきりしてないから選手の獲得にも納得性がない。選手に合わせて戦術を考えるのかといえば、そうでもない。というよりも選手にあったポジション、その選手の特長が活きるポジションでさえプレーをさせていないのが事実である。
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| 中央での潰し合いばかり目に付く今のリーズ |
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話が少しそれたが、この試合でもそのチームのやり方のなさが如実にでた試合といえるのではないだろうか。前回までの私の観戦記を読んで下さった方はご存知かもしれないが、私はやたらサイドにこだわっているが、固執しているわけではない。中央突破が得意なチームならばそれはそれでいいし、例えばアルゼンチンやブラジルのようなサッカーも好きである。(彼らの場合はサイド攻撃も実際凄いが・・・)
しかし、リーズには一番選手が密集する中央地帯でのプレーが得意な選手がいるわけでは決してない。もしそのやり方をチームがしたいのなら、それにあった選手、例えば中央の混戦地帯でもボールがキープできる選手を連れてくるべきだし、育てるべきである。
しかし、私は今リーズが目指すサッカーはそこにはないはずであると確信している。オーソドックスかもしれないが、典型的な4-4-2のもと、サイドと中央からの攻撃をバランスよくミックスさせるサッカーが持ち味であったはずである。少なくともここ数シーズンの調子の良かったリーズのサッカーはそうだった。
しかもリーズにはそのやり方に見合う選手もいたはずである。
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| スミス、ビドゥカ、キューエル。他チームにも引けを取らないFW陣。あとはやり方次第だと思うが・・・。 |
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例えばこの試合、サイドからの攻撃があまりにもないため、アーセナルのDFとしてもかなり守りやすかったのではないだろうか。相変わらずキューエルのポジショニングは中途半端だった。攻撃の際、ビドゥカ、スミスがいる中央に、入ろう入ろうとするし、彼はそこでのプレーでは絶対に持ち味が出ない。そのことに首脳陣が気づいてなければ致命傷だし、彼のためにもはっきりと、的確なポジションを与えるやるべきである。このままでは今シーズンが終了するまで、結局彼のプレースタイルは今の状態と変わらず、中途半端なままで終わってしまうことはここで断言させてもらう。
サイドでプレーすべき選手がそこにはいなく、サイドにはもったいない選手、例えばスミスがそこでプレーをしている。これは考えられない事実である。ここまでくれば監督批判的に聞こえても構わないが、今のやり方は全くダメであることは彼自身が納得しているはずである。おそらくベナブルスの監督としての評価は過去の実績から言って申し分はなく、素晴らしい監督ということになるのであろう。監督の評価というのは1シーズンを通して考えてあげるべきだし(もちろん選手の評価もそうだが)、もちろん今の段階で決断、評価するのは早いかもしれない。しかし、もしリーズがマンUやアーセナル、リバプールといった強豪チームの間に割って入りたいのならば、シーズンが始まってから、監督自身が"新しいやり方が今のところ巧く機能していない。考え直す必要がある"(9月30日付け監督インタビューより)と言ってるようなチームでは到底無理である。
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名将の呼び名の高いベナブルスだが、今のところ苦しい戦いが続いている
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全ての国のリーグでも同じようなことが言えるが、強豪と呼ばれる数チームの下に位置するチーム(各国リーグの4位〜7、8位に位置するチーム)は、かならずこういった局面、難しい時期に直面する。それはチームのやり方云々と言う前に、チームの財政面的に選手獲得がうまくいかないため引き起こされる場合もあるが、必ずこういった局面を迎え、ここを境にチームの将来がどうなるかの命運が分かれる。ここを確固たるチーム方針のもと乗り越えたチームは強豪チームの仲間入りを果たすし、失敗したチームは結局2番手グループに逆戻りしてしまい、その位置から抜け出せなくなってしまう。
例えば、うまく強豪入りしたチームでいえばここ最近では、スペインのバレンシア、デポルティーボ。逆戻りチームはリーズ、パルマ(イタリア)である。もちろん長い長いヨーロッパサッカーの歴史の中で、チームの浮き沈みなどの話を私のような若輩者がすることはおこがましいが・・・。
例えば、いつもリーズのことを紹介する時、私はイタリアで言えばパルマのようなチームである、と説明する。街自体の雰囲気(田舎具合?)が似てるからでもあるが、超強豪ではないがとても鍛えられた良いチームという一面や、面白いサッカーをするという一面からそう答えるのである。いや、答えていたと言ったほうが正確かもしれない。
90年代に頭角を現したパルマ。スカラ監督のもと、ゾラ、アスピリージャ、ブローリン、ミノッティ、ディ・キアラなどなど、超個性的な選手を獲得して最高のエンターテインメント溢れるサッカーを見せてくれた。誰もが目指す、面白く強いサッカーがそこにはあった。しかしスクデットも狙える狙えると言われていながら、ことごとく失敗。結局未だ獲得はできていない。そして、あいにく中田が加入した時期から成績も中位に甘んじ、結局チームの建て直しという状況に現在置かれている。
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| 毎週素晴らしいサッカーを見せてくれていたエンニオ・タルディーニ。 |
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私の記憶が正しければ、彼らも今後のチーム作りの方針を試行錯誤していた時期('95〜'96)、結局ゾラ、アスピリージャと言ったチームの顔を売り飛ばし、それまではまりにはまっていたチーム戦術、3−5−2も捨ててしまい、4−4−2に変えた。もちろん新しい物へチャレンジすることは重要だし、どうしても選手の質により多少の変化は如何ともし難いが、結果的に見れば大失敗であった。成績は下がり、魅力的なサッカーも今では全く見られなくなった。
このパルマの二の舞なっては絶対にいけない(パルマファンの方ゴメン。でもそんな私も実は大のパルマファン!だから許して)。チームのやり方が変わったとしてもチームの魅力が薄れてはいけない。今リーズはパルマと同じ轍を踏もうとしているように見えて私は気が気でない。
話がかなり観戦記からそれてしまったが、病床の中では考える時間がありすぎて色々心配してしまうものである。しかも更に病状悪化!みたいな。
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ベナブルス政権後、全く起用されなくなったバッティの存在も気がかりだ
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対アーセナル戦の話に戻るが、とにかくこの試合、今シーズン始まって以来私が心配していたことが一気に噴出したという感じであった。しかしシーズンはこれからである。今ここで、非常に情けないが、もう一度チームとしてやらなければいけないことは何か、やり方は果たしてこれでいいのか、について考えてもらいたい。
最悪なのはチーム内での不協和音である。選手の仲がとても良く、アットホームさが一つの持ち味であったリーズであるが、どうしてもこういった大敗の後は何かしら問題が発生するものである。試合に出場したスターティングメンバー間はもちろん、試合に出場させてもらえてない、サブの選手のコントロールも必要になってくる。
必ず、チーム状況が悪くなると、試合出場させてもらえない控えの選手は当然ながら移籍志願のようなことが起こってくる。この試合の中でもミルズとキューエルが試合中に、DFに入った時のキューエルのポジショニングのことでもの凄い言い合いになっていたし、ゴール奪われ度に選手間で文句の言い合いが見られた。
まぁ、ここが本当に踏ん張りどころである。ここで投げてしまっては絶対ダメ。何とか踏ん張って、この敗戦を逆にチーム再編成の糧にして大きく蘇えってもらいたい。おそらく今シーズンは、お世辞でも優勝を狙うということが言える状況ではない。しかし、来季のチャンピオンズ・リーグ出場圏は狙うことは十分に可能である。今シーズン、今シーズンが本当にリーズの将来に大きく影響する、分かれ道になるシーズンだと私は思う。チャンピオンズ・リーグ出場を逃し結局2番手グループに甘んじるか、それともここでもう一度プレミアリーグの3強に割って入れるチームになるか・・・。
その答えは2003年の5月に出る。今の段階では私はその答えを楽しみに待てる状況では到底ない。
少々今回は(今回も?)批判的になったが、これもリーズを愛するが故。リーズファンのみなさん、許してちょんまげ!
しかし、ほんと、これ以上のダメージがまたあったら次は寝込むぐらいでは済みそうもないなぁ・・・。(涙)
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I
was there and I’m still there・・・
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